結果

「失敗は成功の母」とよく聞く。実際、失敗から学ぶ事は多いし、その経験を活かし次に繋げる事ができれば、「失敗」は成功に至るまでの「過程」になる。逆に「成功」してもそこから何も学ばず、次に活かすことが出来なければ、その「成功」は「失敗」と言える。

成功か失敗かなんて長い目で見れば大して重要ではない。

だからこそ子供の時はたくさん失敗した方が良いと思っている。たくさん挑戦し、たくさん失敗し、たくさん悔しい思いをし、そしてたくさん成長する。子供たちにはそうあって欲しい。

けど、人生80年以上あるのだから、子供時代10数年の失敗なんて気にしなくて良いと、大人からみたらそう思えるが、子供からしたら違う。まだ10数年しか生きていない子供たちにとって、その時に成功するか失敗するか、勝つのか負けるのかには大きな違いがある。ましてや心も体も成長途中である子供たちにとっては、受け止めきれないものがある。

その影響はそこに対する想いの強さ、そこに向けての準備、努力の量に比例して大きくなる。第3者が「その程度」と簡単に決めて良いものではない。どんなに些細なことでも、大舞台であっても努力なくして嬉し涙も、悔し涙も流れない。

だからこそ、結果の評価なんて無駄でしかない。思うような結果が得られなかったとしても、そこに至るまでに積み重ねたものがあるのであれば、成長しているし称賛できる。

忘れちゃいけないのは、努力の成果は成功ではなく成長であること。努力したからといって必ず成功するとは限らないし、失敗から学び次に活かしても上手くいかないこともよくある。それが現実。でも必ず成長している。涙を流すほど積み重ねたものがあるならなおさら。

大事なのは結果じゃなくて過程。そして目の前の結果を過程に変えるための次の一歩。

結果負けても、失敗しても良い。次、また一歩を踏み出す。

勝っても、成功していたとしても、次、また一歩を踏み出す。

心から情熱を捧げれるものを見つけ、結果に対して涙を流せるほどの努力を積み重ね、そしてまた次に進む。これが大きな成長に繋がる。