心の声を聞く
「できれば毎日でもコーチに会いたい。」
先日、トレーニングの途中で選手から言われた一言。嬉しい限り。
他の子でも、体験に来ていただいた保護者の方に、放課後の月・木曜日以外も、「FCソンリッサ」の活動曜日である、火・金曜日も紹介していると、それを横で聞きながら「え、火曜日と金曜日もやってるの!?行こうかな」と言ってくれる子もいた。
この子たちは共通点がある。それは
練習開始時間の1時間前にはグラウンドに来てることと
全然話を聞いてくれない。ということ。笑
ツバサにはこの子たちに限らず、あっち行ったりこっち来たりする子は多い。一緒にサッカーをせず、遊んでる時間の方が長い子もいるかもしれない。いや、いる。笑
外から見たら、「これがサッカースクール?」と疑問に思われるだろう。
もちろん、できればもっと話を聞いて欲しいなと思うし、本格的なサッカーの練習をしたいとも思う。けど、「大人のしたい事」は「子供のしたい事」より優先されるのかな?大人は子供より偉くて、子供は大人の言う事をなんでも素直に聞かなければいけないのかな?
ルールがあり、仲間もいるサッカーというスポーツ。ある程度の秩序は必要だろう。それは、目の届かないところに行かないとか、他のお友達を尊重するとか、そういうところ。その辺の線引きは大人の仕事。
でも「子供は小さな大人じゃない」
話は聞かないし、砂遊びはするし、ふざけだしたら止まらない。それを言葉で言って改善しようとしても意味はない。話を聞くことを強要しても、黙って突っ立って、話を聞いてるフリをするようになるだけ。なんの価値もない。
子供に必要なのは、良い大人になるための準備ではなく、自分らしくあること、これが一番大事。なぜなら、その子の人生の主役はその子自身なんだから。他人の価値観に合わせる必要はない。
子供が自分らしくあるために、大人に必要なのは、「子供の心の声を聞くこと」それは言葉で表現されるとは限らない。表情、言い方、声のトーン、身振り手振りや、前後の行動。その全てに表れている。
その全てを拾うことは極めて難しい。でも、その心の声を汲み取ろうとする姿勢が、子供にも伝わる。それが、話を聞かない君たちの「毎日来たい」に繋がっているんじゃないかな。