ツバサへの想い

こんにちは。

皆さんはスポーツをされていますか?また、学生時代スポーツをされていましたか?

私は5歳の頃に地元のチームでサッカーを始め、小、中、高そして社会人までサッカーをしていました。

指導者を始めたのは高校サッカーを引退して、私が5歳の頃サッカーを始めたチームに遊びに行ったのがきっかけでした。

そこで、子供たちがサッカーを楽しむ姿、私の想像を超えて成長していく姿を観て、みるみる指導者にのめり込んでいきました。

それから指導者として勉強していく中で、日本とヨーロッパとの育成環境の違いを知り、衝撃を受けました。具体的に何が違うのかは追々ご紹介します。

私はそれまで、全国大会に出場し、優勝を目指すことが、スポーツをする上で最大の目標であり、意義である。そのためにキツい練習をすること、日々「辞めたい、辞めたい」と思いながら部活に取り組むことは当たり前のことだと考えていました。

しかし、世界はそうではなかったのです。多くの子供たち、そして大人たちが、ただただスポーツを楽しんでいました。皆さんもご存知かと思いますが、サッカーは日本よりもヨーロッパの方が圧倒的に強いです。つまり、強くなるために必要なのは辛くて、キツくて、逃げ出したくなるような練習ではなく、心からサッカーを楽しみながら、またやりたい、もっとしたいという、スポーツを始めた時には誰もが持っていたはずの感情なのです。

残念なことに、日本にはまだこの考えは浸透しておらず、多くの子供たちが「辞めたい」と思いながら部活に取り組み、そして高校の部活を最後にそのスポーツを辞めてしまっています。

この現状は誰かが変えなければいけません。スポーツ界の発展のために、何より、子供たちのより良い未来のために。今、多くの日本人の頭の中にある「当たり前」は、世界から見たら「当たり前」ではないんです。

「上手い子」だけが試合に出場し、その何倍もいる「そうでない子」はベンチや応援席で声をかけるだけ。一体どれだけの子供たちが、スポーツを楽しむ機会を奪われてしまっていることか。

スポーツを楽しむ上で、上手い、下手は関係ないんです。もちろん障害がある、発達に遅れがある、肢体に不自由があるそんなことは何も関係がないのです。

私が立ち上げたこの「ツバサ」はまだまだ小さな「羽根」でしかありません。しかし、いずれ大きな「翼」となり、多くの子供たちの「可能性を拡げ」、「夢に向かって羽撃く力」を授けてくれることを願います。

ツバサ 代表 小宮惇生